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定番TV史

ムーミン…だよね?

-東京ムービー制作・旧「ムーミン」が封印された経緯-

「ムーミン」は、フィンランドの作家トーベ・ヤンソンによって書かれた同名の絵本シリーズを原作とした作品です。1970年代に日本のアニメ制作会社である東京ムービー(現在はトムス・エンタテインメントに改称)が制作し、虫プロに引き継がれ、全104話が製作されました。

しかし、1990年代後半になると、「ムーミン」の一部のエピソードが放映されなくなり、このアニメーション作品が封印されることになりました。これは、アニメーション制作会社と原作者のトーベ・ヤンソンの間で問題が生じたためです。

具体的には、トーベ・ヤンソンが「ムーミン」の著作権を管理する会社に、東京ムービーが制作したアニメーション作品について、著作権侵害があるとしてクレームをつけたことが原因でした。トーベ・ヤンソンは、アニメーション作品に原作の世界観を反映していない点や、キャラクターの性格や設定が原作と異なっている点などを問題視しました。

このため、トーベ・ヤンソンは東京ムービーに対し、アニメーション作品の放送停止や販売中止を求める訴訟を起こしました。そして、1998年には、東京ムービーとトーベ・ヤンソンの間で和解が成立し、アニメーション作品は封印されることになりました。

現在、東京ムービー及び虫プロが制作した「ムーミン」のアニメーション作品は、日本国内では放送や販売ができない状況が続いています。しかし、海外も含め、一部のファンの間では依然として人気があり、スナフキンが唄うギター弾き語りの「おさびし山の歌」などに多くのファンが存在しています。

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