「宇宙戦艦ヤマト」は、地球を救うために宇宙に旅立つ宇宙戦艦ヤマトとその乗組員たちの冒険を描いたもので、1974年から1975年にかけて放送され、密かな人気を集めました。というのも放映当時は裏番組に圧倒的な人気番組が君臨していて、ヤマト派はむしろ少数だったのです。
ですが、1977年には「宇宙戦艦ヤマト」の映画版が公開されました。アニメの制作には多大なる労力が費やされ、製作費も当時では非常に高額なものでした。それを再編した映画は、公開前から大きな話題となり、公開日には多くのファンが劇場に殺到し、大ヒットを記録しました。
「宇宙戦艦ヤマト」の映画ができるまでには、アニメの再放送を通して新たなファンがついたことが大きな要因となっています。伏線として日本では宇宙ブームがあり、アメリカ合衆国のアポロ計画などが大きな話題となっていました。そんな中、宇宙を舞台にした「宇宙戦艦ヤマト」は多くの人々の関心を集めることになりました。
加えて、当時の日本の経済成長も大きな要因となっています。日本は高度経済成長期を迎え、多くの人々が豊かになっていたことから、エンターテインメントへの需要も高まっていました。その中で「宇宙戦艦ヤマト」のような大作映画が制作されたことで、多くの人々が映画館に足を運び、映画の成功につながったと言えます。
「テレビマンガ」から「アニメ」という呼称に定着しましたのもヤマト以降の事です。
